こんにちは。
ぴらりんこ・ラボの黒狸です。
我が家の空気清浄機(シャープ)にはプラズマクラスターという機能がついています。
なんとなくプラズマクラスター(ナノイーとかもありますよね)はウイルスとか花粉に効くという認識なのですが、合ってるんでしょうか?
パンデミック中のコロナウイルスにも効果があればうれしいところ。
そのへんどうなのか、ゆるめに確認してみました。

空気清浄機に搭載されたイオン発生器がウイルスに対してどのように有効なのか、ゆるめに理解する事ができます。
ウイルスに有効な空気清浄機はあるのか?
一般的な空気清浄機のしくみ
家電量販店で多く売られている空気清浄機ですが、多くはフィルタータイプとよばれるもの。
空気を吸い込み、フィルターで汚れをキャッチした後にろ過された空気を出す。
正直ほとんどの空気清浄機はこのタイプです。
おしゃれ感のある雑貨屋でボールに入れた水が回転することで周囲の空気を洗浄するとかいうのを見かけますが、あれはおしゃれなだけですので機能を求める人は止めときましょう。
ここではフィルタータイプについて絞ってお話します。
フィルター

空気清浄機のコアともいえるフィルター。
これが空気清浄機の命で、各社それぞれ工夫を凝らしています。
なんていうことはなくて実はフィルターに関しては各社大差ありません。
あ、ちなみに各社とはプラズマクラスターとかナノイーとか、そんな機能もついてるレベルの空気清浄機を出している会社の製品をさしてます。
で、そういった空気清浄機は基本的にHEPAフィルタ「High Efficiency Particulate Air Filter」というものを採用しています。
ちなみにこれは商品の固有名詞ではなく、JIS規格で決まっているもの。
「定格風量で粒径が0.3μmの粒子に対して99.97%以上の粒子捕集率を有しており、かつ初期圧力損失が245Pa以下の性能を持つエアフィルター」
というものです。
わかりにくですが現行の家庭用空気清浄機では性能をもてあますくらいハイスペックなフィルターです。
とりあえずHEPAフィルター搭載なら問題ないと覚えておいてください。
なおダイキンの空気清浄機にTAFUフィルターというものがついてますが、そちらはHEPAよりも集塵機能が長持ちするタイプです。
でもね、
でもね、、、
基本的にこのフィルターではほとんどのウイルスには効果を発揮しません。
だってフィルターの目よりウイルスの方が小さい場合が多いので。
加湿

ここしばらくのスタンダードが、空気清浄機に加湿機能が一体化したもの。
加湿器を別で買わなくてもいいので私はありと思ってますが、ちょっと冷たい空気が出てくるのでおくさんはちょっと嫌いみたい。
でも下のイオン発生器との関係で考えると、加湿はその能力を引き出すマスト機能なんです。
イオン発生器
空気清浄機のメーカー各社が売りにするのがイオンを発生させる機能です。。
フィルターとは異なる仕組みで空気中の有害物質の無害化を図る機能。
ちなみにウイルスに対抗できる(とされている)のもこの機能です。
次で説明する各社で名称が異なるこの機能ですが空気中の水分子を利用することで有効時間を延ばせるので加湿と同時に行うというのは合理的なのです。
プラズマクラスター vs コロナウイルス
電気属性の3匹

空気清浄機を販売する国内大手3社、シャープ、パナソニック、ダイキン。
それぞれ、プラズマクラスター、ナノイー、ストリーマ放電、、なんとなく凄い能力をもってそうな電気属性の何かを搭載しています。
各社ちょっとづつ機能が違いますが、やってることは機器からのプラズマ放電。
プラズマ放電により生成される「OHラジカル」がウイルスに接触するとウイルスからH(水素)を奪う事でウイルスを無害化するというもの。
各社ちょっとずつOHラジカルの生成過程や放電方式なんかが異なります。
OHラジカルがウイルスを無害化する工程を簡単に解説
とりあえずプラズマ放電でOHラジカルが発生するとしてOHラジカルはどのようにしてウイルスを無害化するのでしょうか?
とても簡略化した絵でウイルスが無害化される工程を解説していきます。

まず、プラズマ放電により生成されたOHラジカルがウイルスに近づきます。
本当はこの段階で各社ちょっと形が違うんですが、そのへんは簡略化してます。
(OとHが別だったり、多数のOHラジカルが水にくるまれてたり、他の分子も使えたり)

OHラジカルは不安定な分子構造になっているので、安定した分子構造になろうとします。
その為、OHラジカルに接触したウイルスはOHラジカルが安定した分子構造になろうとする力に負けて、ウイルスの中にあるH(水素)を奪われてしまいます。

Hを奪ったOHラジカルは安定した物質H₂O(水)になります。
そして水素を奪われたウイルスは無害化される。
これが各メーカーが説明する無害化の簡単な流れです。

こうやってきくと世界をOHラジカルで埋め尽くしたくなります
非常に簡略化した説明ですが、軽く仕組みを覚えるのはこのくらいでよいかと。
より詳しく知りたい方は各社の紹介ページを見てくださいね。
少なくともウイルスの絶対量は減らせる
一見ウイルスに有効な電気属性の攻撃ですが、決して万能ではありません。
下のパターンを見てください。

せっかくのOHラジカルがウイルスに当たらない場合

ウイルスが多すぎて取り逃がすやつが出てくる場合
うまく当たったウイルスは無害化できますが、当たるかどうかわからないんです。
浮遊していたり、むき出しでどこかに付着しているウイルスに当たれば効くというだけ。
この機能ですべてのウイルスを無害化できるというわけではないことを理解しておく必要があります。
そしてこの機能は現在流行しているコロナウイルスに効くという実験結果はでていません。
試すことが出来ていない、というのが正しいかもしれませんね。
ただ従来のコロナウイルスへの効果はあるというメーカー発表もありますし、その他ウイルスでも効果はあるとのこと。
相応に効果はあるものと思われます。

浮遊するウイルスを少しでも減らせるならありですよね。

空気清浄機をより効果的に使うためにやること
空気清浄機はとりあえずつけていればそれなりに効果はありそうです。
でも、より効果的に使うには多少のお手入れもいりますよ。
フィルターの掃除

製品により異なりますが、おおむねフィルターの種類はこの3種類です。
各フィルターは掃除機で吸う形でお手入れできますが吸い込む向きに注意が必要です。
掃除機で吸う時は清浄機の吸気側の面に当てるようにしましょう。


オレンジ部分の拡大写真
やっぱり下の方が詰まりやすい
こちらは私が愛用しておりますシャープの空気清浄機です。
掃除のタイミングで撮影してみました。しっかりゴミ着きw
シャープは背面にプレフィルター兼フタがついてる構造が大半。
高性能なHEPAフィルターに至る前に、大きな荒ゴミをここでキャッチします。
床に近い部分は特に大きめのゴミがたまりやすい。
ここは定期的に掃除機で吸ってあげましょう。
余分なごみを除去することで、性能キープに心がけましょう。
加湿用の水の交換と掃除

加湿機能がある空気清浄機限定ですが、これも大事。
加湿トレーに水がたまり続ける事になりますので、加湿機能を動かしていない時に水がたまりっぱなしになる事が多いんですよね。
鮮度が落ちた水を入れっぱなしにすると臭いの原因となったりしますので、使わない時は水を抜くといった対応と、定期的な掃除をやるのがベター。
でもここの掃除って、ちょっとめんどい。
私の場合は週末出かける前とかそんなタイミングでやるようにしています。
ほったらかしにしてると、かなり汚くなっているので逆に身体に悪そうな気がします。
空気清浄機、買う? 借りとく?

我が家では子供が生まれるとなった時に初めて空気清浄機を購入しました。
その後別の部屋でも使いたいという事で、現在は2台動かしています。
私は家電大好き狸なので、購入で問題ないタイプ。
しかし、そんなに買う気はないけど今のコロナ騒動がおさまる迄は使いたい。
こんなニーズもきっとあるかと思います。
現在はこんな空気清浄機のレンタルもあるようでダスキン系列のでレンタルをやっていたります。

お試しもできたりするようなので、一回試してみるのもいいかもしれませんね。
まとめ
コロナ対策に空気清浄機は有効か? 以下、まとめです。
・空気清浄機のフィルタによるウイルスキャッチは期待できない。
・プラズマクラスター等イオン発生機能はある程度ウイルスにも有効。
・現在流行中のコロナウイルスに効くかどうかは確認されていない。
・プラズマクラスター等を有効に使うには加湿も気をつけた方が良い。
・空気清浄機をより効果的に扱うにはある程度手入れも必要。
コロナ騒動、早く落ち着きませんかねー
おまけ:老化による肺機能低下の可能性とかがわかる遺伝子検査
以前に私が受けた遺伝子検査の中にある項目も一つに、こんなのがありました。
ちょっとリスク高いみたいですね私。。。
有酸素運動、がんばります。


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