こんにちは。PIRALINCO.Labの黒狸です。
本日は私がとっても個人的に最近気にしている、お肌のシミ対策アイテムのお話。
「シナモン」について紹介させていただきたいと思います。
シナモンに関するサイトもいろいろ見受けられますが、ちょっと気になる報告書も見つけましたので、そちらも合わせてご紹介させてもらいます。
シナモンって何?

シナモンはいわゆるスパイスの一つです。
最近は美容や健康効果が期待できるということでテレビで特集されることも増えてきました。
日常的には、コーヒーのフレーバー、肉料理のスパイスなどでよく使われていますよね。
日本でも古くから、近縁種の樹木(根)から採取されたものが「ニッキ」と呼ばれ八つ橋に使われていたりします。
普段目にする「シナモン」はシナモンの木の樹皮を剥がして乾燥させて束ねたものです。
写真のように、樹皮を丸めた状態か粉末で販売されており、スーパーでも置いているところが結構ありますよね。
そんな今さら真新しくもないシナモンが注目された理由は、シナモンに含まれる成分「シンナムアルデヒド」による毛細血管の修復効果がシミ、シワに効果的という情報がTV等で発信されたからです。
そういった情報にふれて、「おーし、じゃあ今日からシナモン食べまくろう!」
っていうのはちょっとストップですよ。落ち着けってやつです。
シナモンは2種類あって、気を付けないと過剰摂取で肝機能障害になるおそれがあるようです。
美肌どころか肝機能障害とかしゃれになりませんので、ざっくりと必要知識を押さえて、美肌効果を効率的に取りに行きましょう。
シナモンはざっくり2種類
シナモンの種類は以下の2つという理解で大丈夫です。
- セイロンシナモン
- カシア
それでは、それぞれの特徴を見ていきましょう。
セイロンシナモン
主にスリランカを原産とするシナモンです。固形の状態であれば樹皮を束ねた状態で売られており(上に入れた写真です)カシアよりとても柔らかいです。
カシアよりも香りが上品と言われており、お菓子や紅茶、コーヒーのフレーバーによく使われます。
カシア
チャイナシナモンと言われることもあり、主にベトナムや中国を原産とするシナモンです。セイロンシナモンと異なり、固形の状態では樹皮を分厚く削られているので、セイロンシナモンよりも固いです。
セイロンシナモンより濃厚な香りと、スパイシーさが特徴。
お菓子にも使われますが、料理の「スパイス」として使われることが多いです。
値段はカシアの方が安いので、原材料表示に「シナモン」とだけ書かている場合はカシアであることが多いようです。

シンナムアルデヒドとクマリン

食べる分には差がないんじゃない?
そう思われたかもしれませんが、、、その通りです。はい。
日常生活で食べている分にはどちらでも問題ないです。
たぶんどっちを食べても「シナモンおいしい!」っていう、小さな幸せを手に入れて終わりです。
しかし、シナモンにフレーバー以上の効果を求めて積極的に摂取するのであれば、シナモンに含まれる成分についてチェックしておいた方がよいのです。
シンナムアルデヒド
シナモンの香り成分がこちら。
毛細血管の修復作用もこの成分が関係しています。
セイロンシナモン、カシア共に香り成分はシンナムアルデヒドなので、この成分の含有量で比較して、どちらが効率的に摂取できるか、といった検討をするより、次に説明する「クマリン」の含有量の違いで摂取許容量が左右されますので、そちらを考えた方が現実的です。
なお、シンナムアルデヒドには子宮の収縮作用があるそうなので、シナモンの種類によらずシナモンそのものを妊娠中の方は避けた方が良いようです。
シナモンロール食べるくらいは大丈夫なんでしょうが、周りにガンガン摂取しているような方がいたら、気を付けてあげてくださいね。
クマリン
こちらも香り成分で、殺菌作用、血流改善作用、神経の成長因子生成の補助作用等、いいこといっぱいな成分です。
しかし、クマリンの過剰摂取は肝機能障害の危険性が指摘されており、1日の摂取限度は体重1kgあたり0.1mgと言われています。
一般的に、カシアはセイロンシナモンよりクマリンを多く含有しています。
産地によりますが、数十倍から数百倍というオーダーで多く含まれています。
なので、カシアであれば小さじ半分程で一日の摂取許容量を超えてしまいます。
1日2日なら摂取許容量を超過しても体への負担はそれほどかもしれません。
ですが、日々継続してそれなりの量を摂取しようというのであれば、
セイロンシナモンを確実に選ぶようにしてください。
気になる報告書
原材料表示に「セイロンシナモン」と記載があれば大丈夫です。
そう言い切れない報告書を見つけてしまいました。。。
東京都健康安全研究センターが発行した報告書です。
サプリメントのサンプル1件が特別なのかもしれませんが、セイロンシナモンと表記がされていても、クマリンの含有量がカシアと同等のレベルという結果がでているものがあったようです。
また、シナモンとだけ記載されたものもカシアと同等のレベルでクマリンが検出されていました。
シナモンとだけ書いているものはまだしも、セイロンシナモンと記載しておきながらこの数値では「偽りあり」と判断せざるをえないものだと思います。
報告書でもその可能性は否定していませんでした。
サプリだと直接「味」がわからない事もあり、たとえ混入もしくは表記に偽りがあったとしても、調べない限り発覚はしないのでしょうね。
じゃあ、どれを買う?
正直、一般消費者である私たちが完全に見抜くことは困難です。
それはどんな食品偽装に対しても同じこと。
しかし、自分で出来そうな事は自衛のためにもやっておくべきです。
1.原材料表記を確認する。
まずはこれですね。
「セイロンシナモン」「シナモン(セイロン)」といった表記がされているか、確認しましょう。
また、食品表示基準が平成29年に改正され、国内で加工された食品は原料原産地表示の義務化が決まってますので、表示があるものはそこも参考にしてください。(令和4年3月迄が経過措置期間なので、ないものもまだ多いです)
中国、ベトナム、マレーシアは避けましょう。
産地的にここらあたりは基本カシアです。
ちなみに、加工済みの輸入品はこの基準の対象外のようです。
2.サプリメントは避ける。
シナモンが苦手な人むけであったり、摂取のしやすさという点ではサプリメント化されている方が確かに便利です。
カプセルに入ったもの、粉末を固形化したもの等ありますが、セイロンかカシアなのか、はたまた混ざっているのか、製品から判別することはまず無理です。
私は粉末で購入しているのですが、折角なのでいくつかよさそうなサプリもご紹介できればと思い探してみたのですが、、、
やっぱりサプリメントは避けてください(笑)
大半がカシアで、少しセイロンを使っているだけのに大きく「セイロンシナモン使用」と書いていたり(嘘ではないですが、購入者の誤解を期待した表記)
原材料に明記していないが、通販サイトの説明では「セイロンシナモンの粉末であり、クマリンも除去してます」といった超絶高機能な格安直輸入品であったり(そもそもセイロン程度なら除去不要でしょうに)
セイロンをうたえど、表紙の写真はもろカシアだったり(本当にお粗末)
自信をもってオススメできるものはありませんでした。
3.「有機JAS認定」を狙う
セイロンシナモンが100%と明記されており、なおかつ味わう事を目的に販売されているものでカシアを偽ることは難しくなります。
何といってもそもそも味が違いますからね。
なおかつ「有機JAS認定」という認定取得と維持にひと手間かかる証まで維持してつけている商品であれば、信頼度はより高くなると判断して良いでしょう。
セイロンシナモンで美肌効果を狙いたいという時はこういった点を参考にしてもらえたらと思います。
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