こんにちは。
昔プログラム作りすぎてプログラミングが嫌いになったPIRALINCO.Labの黒狸です。
2020年度から小学校教育でのプログラミングが必修化されますね。

それは聞いたことあるけど、何かした方がいいの?
きっと皆さんこんな感じだと思います。
結論から、これからは子供を学習塾に通わせる前にプログラミング教室に通わせた方が良いです。
2020年度から始まる小学校でのプログラミング必修化の概要と、プログラミング教室にかよってでも早期にプログラミング思考を身に着けた方がいい理由がわかります。
小学校プログラミング教育必修化の中身


小学校でのプログラミング必修化は、簡単にこちらでまとめました。

興味があれば覗いてください。3分くらいで読めると思います。
上の記事をさらに簡単に、3つにまとめるとこんな感じ。
- プログラミングという教科が増えるのではない。既存教科にプログラミングっぽいことを少し足すだけ。
- メインの狙いはプログラミング思考といわれる目的達成のための手順を順序だてた考え方をちょっと学ぶ。
- どんな教材でどんなことをするかは基本的に学校まかせ、先生まかせ。
正直、これくらいで理解しておけば大丈夫です。

どう大丈夫かわからないけど、、、、、
そんなにプログラミング学習を急いだほうがいい気がしない。
むしろ算数とか国語の方が心配。
これから行われようとしている小学校のプログラミング教育の実情と、ある程度のプログラミング経験がない方であればきっとそう思われるかもしれません。
昔ワープロソフトとか作ってた経歴のある私が、小学校の先生達から先日聞かされたプログラミング教育の準備実態も踏まえて、プログラミングに関する教育は早めにやっておいた方がいい理由をお伝えします。
理由その1:確実にでてくる学校間格差

プログラミング教育は全国一律で2020年度から始まります。
しかし、学校により相当の教育レベル差が生まれる事になります。
まず、教材がバラバラ
算数や国語等と異なり先生は教科書選びからスタートすることになります。
いろいろと教材は出てきていますが、どれを選ぶかは学校次第。
文科省は小学校プログラミング教育の手引きの中で「みらいの学びコンソーシアム」が運営するこのサイトも参考にしろってことで紹介しています。
このサイトは結構充実してまして、有償無償いろいろ載っています。
有償教材はMINECRAFTやLEGOといったメジャーどころの教材もあり、子供目線で見るととても魅力的なものが多くありました。
予算の都合もあるでしょうから、手厚い学校とそれほどでもない学校で、教材の性能の差が児童の習熟度の決定的な差になりえてしまうんです。
教員のレベルもバラバラ
学校の先生は大変です。
教え方を習ったことが無いものでも、子供たちがしっかりわかるように教えないといけないのですから。
しかもプログラミングとなると自分自身がそもそもやり方を知らないという先生も出てきます。
国語や算数みたいに、みんなが授業を受けてきたわけではありませんからね。
でも反対にそれなりに経験がある先生は、経験を生かしたわかりやすい授業をされると思います。
極端に言えば、素人に習うかセミプロに習うかくらいの差が出てくる事がありえます。
理由その2:大学入試にプログラミングがでてくる

中学校教育では2021年、高校教育では2022年にプログラミングが必修化されます。
そして、大学入試センター試験に代わって導入される「大学入学共通テスト」について、2024年度(25年1月実施)から新科目の「情報I」を出題することが、政府の方針として確認されました。
これは大学の判断で「情報Ⅰ」を選べるというものなので、全ての大学で絶対受けるわけではありません。
でも、万物がネットにつながる世の中になるのに、将来にわたりIT関係人材が大幅に不足するという予測がなされています。
将来的に必要とされる人材は遍くプログラミングをはじめとした情報関係スキルが必須とされることはとっても予想しやすい話ですよね。
理由その3:苦手意識を持つ前に自信をもたせる

私は情報通信系の高校にいってました、それなのにプログラミングの学習に早々に挫折してしばらくプログラミングから逃げていました。
プログラムの言語を覚えても、どうやったらそれを使って目的の物を作れるかまったくやり方が身につかなかったんです。
つまりプログラミング思考の習得に派手につまづいていたんです。
卒業前の半年ほど猛特訓を受ける機会があり、なんとかプログラミング思考を習得できましたが、苦手意識をもった状態でPCにむかって悩み続けるのは正直地獄でした。
当時、クラスの何割かは私と同様に挫折していたので、私が特別アホだったわけではないと思ってます(たぶんです)
もし小中の授業でプログラミングの苦手意識をもってすごしてしまうと、高校からリカバリーするのはかなり苦労することになります。
これからの社会で必須とされるようなスキルなら早めにテコ入れして得意科目にしておいたほうがいいでしょう。

学習の初期段階でつまづいた経験から言えば、プログラミング教育のイントロはちょっと丁寧すぎるくらいでちょうどいいと思います。
理由その4:プログラミング思考は身につくと忘れない

プログラムとは、機械がわかる言語で書かれた機械向けの命令書と思ってください。
命令書はいろいろな小さい命令の組み合わせでできていて、機械は命令書に書かれた通りの動作をします。
この機械がわかる言語が、プログラミング言語といわれるもの。
pythonやRやJavaとかCとか、本当に種類はたくさん。
それぞれの言語で用途の向き不向きや、文法の違いがあります。
正直しばらくさわってないとプログラミング言語(文法)はだんだんと忘れちゃうんです。
しかし、いろいろな小さい命令を組み合わせて目的の動作を達成させるという考え方は身についた能力なので、しばらく離れていても出来なくなるといいうことはありません。
これがプログラミング思考というスキルが身についた状態です。
年に1,2回しかスキーに行かない人でも、滑れる人はちゃんと滑れていますよね?
それと同じような感覚と思ってください。
プログラミング言語はどうせ流行りすたりがあるので、忘れても問題なし。
やればどうせすぐに思い出すし、新しいプログラミング言語もプログラミング思考が身についていればそんなに苦労せず使えるようになります。
大事なのはプログラムを使いこなす力、プログラミング思考をいかに身につけるか。
プログラミング思考は問題の全体像を把握して個々の解決を考え、最終的にすべての課題をクリアすという一生使える問題解決能力でもあります。
一生使える能力なので、早く身につけるにこしたことはないですよね。
学習塾にいかせる前にプログラミング教室にいかせるべき理由まとめ
- 小学校のプログラミング教育は教材、先生、予算で格差が出てくる。
- プログラミングは今後長く必要とされる能力。大学受験科目にもなる。
- 苦手になるとリカバリーが大変。そうなる前に得意にしてあげるべき。
- プログラミング思考は一度覚えたら一生使える問題解決能力。
正直、一般科目の塾とかは、中学受験させるにしても4年生から行けばじゅうぶん間に合います。
だったらその前に、子供には是非ともプログラミング思考というスキルを身につけさせることをおすすめします。
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